メロン苗
 左2鉢 木材腐朽菌生息培養土 ペレポスト。
 右1鉢 木材腐朽菌が生息していない 赤玉土。
       
  赤玉土にはリゾクトニア菌が繁殖して「苗立ち枯れ病」になって倒れた。
  ペレポストには木材腐朽菌が生きており、リゾクトニア菌が生息、
  繁殖できない・・・・。


 これと同じことが大自然の山野の地表で菌の戦いが行なわれている。
 木材腐朽菌は地表の絶対王者菌である。
 病害菌を駆逐する。
木材腐朽菌の生きているエリアに多くの植物が自生している。
  その理由の一つに木材腐朽菌の抗菌作用と老廃物分解作用がある。

  植物が特に弱いののは・・・芽生えの時と老化したときである。
  これは・・・人間も同じ・・・
 
 木材腐朽菌支配の下で生きれば・・・木材腐朽菌が何とかしてくれる! 
 植物進化上の大発明は・・・木材腐朽菌との共生であった。
 支配された振りして・・・支配している。
 この狡猾さは・・・人間の女性と同じ・・・である。
 植物は自身の無用になった枯れ葉を木材腐朽菌に与えて・・・・
 用心棒から・・・掃除屋から、石油配達から・・・病害菌駆除まで行わせている。


 ラン菌と共生した植物は ここ
ラン菌(木材腐朽菌)と共生したトマトの根。
根毛を持たないために悪環境に耐えられる!
  
根毛の根は・・・乾燥に非常に弱い!
屋久杉の年輪
宇井 清太の発見したラン菌は「木材腐朽菌」である。
この菌を用いてシンビジュームの発芽に成功しているが、ランは自生地においてランのみで生息していることはほとんどない。
地生ランでも、着生ランでも、近隣エリアに他の多くの種類の植物が自生している。
このことは、多くの植物も「木材腐朽菌」と共生している「部分的従属植物」なのではないか。

地球の自然は植物にとって優しくはない。
むしろ過酷な環境である。
植物は食べ物を求めて移動することが出来ない。
芽生えた場所生き続けなければならない。
特に多年草植物の場合、同じ場所で永年生き続けなければならない。
屋久島の7000年の大王杉の例に見られるように・・・・
この7000年の間には・・・充分な光合成を行えた年は・・・どのくらいあったのか。
屋久杉の年輪の間隔の不規則性は・・光合成の歴史を表記している。
安穏な年は非常に少ない。
多年草植物は翌年、更先のことを想定して生きている。
今年の光合成エネルギーを今年で使い切る・・・
単年度主義で生きている一年草と異なるエネルギー配分である。

植物のエネルギー確保の知見は、葉緑素を持つ植物は、
全てのエネルギーは光合成で賄う・・・とされている。
本当に・・・そうなのか。
たった一つのエネルギー調達ルートで、植物は3億年以上生きてきたのか。
エネルギー調達ルートを複数持つ進化をしなかったのか。



一般の培養では根毛の根をもった植物が、ラン菌(木材腐朽菌)が生息しているペレポストで栽培すると、
多くの植物で根毛を持たない「菌根」を形成することが観察された。
地表における菌社会は「複雑」で、植物の種子は地表に落下し、発根した瞬間から、
この菌社会に遭遇する・・・。
菌根植物でない根毛を持った植物であっても、種子が落下したエリアの菌社会の種類によって、
根を変化させることは、この宇井 清太が発見した「木材腐朽菌」が、
多くの作物に利用できることを示している。

  この「木材腐朽菌」は強い「抗菌性」、「分解能力」、「エネルギー生産」、「養水分供給」
等を具備しているからである。
この菌を農業に利用すれば「完全無農薬栽培」が出来ることが実証された。
〈2017年 8月  宇井 清太)
これは、屋久島の7000年の大王杉の株元は、7000年にわたって、
枯れ落ち葉を分解できる「木材腐朽菌」が優占しており、この地表を畑に再現すれば、
大王杉の株元の土壌のように、病害菌の生息しない土壌を再生できるということである。
自然界の多年草植物が、同じ場所で活きられる土壌、生態系を、木材腐朽菌が作り上げている。
老廃物の分解。
このことが、多年草植物にとって極めて重要である。
木材腐朽菌がダイオキシンおも分解できるという報告があり、自然界の山野では・・・・
「連作障害」が起こらないのは、木材腐朽菌の分解能力である。
老廃物が蓄積されると・・・根が傷む、生長できない・・・
永年植物にとっては、自身が産生する「老廃物」は大問題。
植物は自身の枯れ葉、植物死骸を地表に落とすことで、木材腐朽菌にエサを供給している。
その見返りに「老廃物」を分解して頂く・・・これも共生の項目に入っているのかもしれない。


木材腐朽菌の抗菌性については ここ

同じエリアで多くの植物が自生すれば、木材腐朽菌が生息しなければ、短時間に土壌は劣化する。
地球の植物ホットスポットは、別な角度から見れば・・・
木材腐朽菌が絶対王者として支配しているエリアである。
この支配下で、多くの植物が生き続けている。
部分的菌従属植物になっていた方が、植物にとってはメリットが多い。
この戦略で・・・屋久島の大王杉は7000年生き続けてきた。
過酷な環境を凌いできた。
光合成を阻害する要因を・・・少しでも緩和するためには・・・木材腐朽菌の能力を利用した方が良い。
それが・・・環境に支配されて生きる植物が、能動的に選択した道である。
菌との共生。
多くの菌の中から・・使い物なる菌を・・・選ぶ能力を、植物は獲得した。
このことを、ラン栽培も、農業も・・・無視した。
木材腐朽菌の浄化能力をに見向きもしないで来た。
その結果、病害菌を根絶できないところまで来た。

宇井 清太の木材腐朽菌は、多くの作物と共生する。
これを利用すれば、大自然の植物のように「完全無農薬栽培」が可能である。













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ラン菌はランにのみ共生しているのではない             蘭自生地には多くの植物が・・同じ菌で生きている

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